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Design Knead

札幌市在住。踊る一級建築士。

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Creative Life Work

窓が北向きでもアリの賃貸物件

一般的に北向きの窓の物件は敬遠されがちですが、過去に内覧した賃貸物件で、これは全く問題ないなと思った事例についてご紹介します。 

簡単な概要

10階建ての建物で、その部屋は5階、バルコニー付き、前面は道路で開けています。とても安定した光が部屋を柔らかく包み込み、心地の良い空間。「北向き=暗い」というイメージがありますが、言われなければわからないくらい、明るさには何の問題もありませんでした。

 

 

大きな窓がある

バルコニーがあるということは、必然的に外に出るための大きな窓があります。同じ窓の大きさであれば南向きにはかないませんが、直射日光が入ら無いからといって暗くなるわけではありません。ちょっと大き目の窓があれば十分です。

 

階数が5階で開けている

建物としては10階建てで、その部屋は5階。周辺に高い建物がありません。さらに、道路側に面しているので、窓を開けたら真ん前に建物が!という状況にはなりません。

直射日光では無い反射して入ってくる光を「天空光」と言いますが、窓の外には天空光を遮るものがないので、反射(拡散)した光が入ってきやすいのです。

 

バルコニーの手すり

バルコニーにある手すりがコンクリートだと、外からの光が遮蔽されてしまい、せっかく大きな窓があっても入ってくる日の光は半減してしまいます。ですが、こちらの物件では手すりが縦格子状になっており、しっかり光が入ってくる造りになっております。

 

「階数」についての余談

「階数が高い方が明るい」と言われるのは、周辺の建物よりも高い位置にあり、光を遮るものがあるかどうかによるものです。最上階だったとしても、目の前に建物があれば当然光は遮られます。

もう一つの視点として、「何階建ての建物の何階なのか」という視点があります。

同じ5階でも、「10階建ての建物の5階」と「5階建ての建物の5階」だと、後者の方が条件が良く、天空光が入ってきやすいです。10階建ての建物だと、自分の建物が影を作り、天空光を遮る要因になってしまうからです。

 

デメリットは?

北向きの窓でも明るい部屋は存在する。その要因について分析してみました。しかし、見方を変えればどんなものも視点を変えればメリットがデメリットになります。

窓が大きいと光が入りますが、熱が逃げてしまう面積が大きいとも言えます。

手すりが縦格子だと、外からの視線(プライバシー)の問題も出てきます。

階数が高いということはエレベーターの設置が必須で、小規模な賃貸に比べて賃料が高くなりがちです。

 

デメリットの許容

そうしたデメリットをどう許容するか。例えば、窓は大きいけど、そのすぐ近くに暖房があって、冷気はそこで遮るから快適性には問題が無さそう、とか。プライバシーの問題については、ブラインド(またはレースのカーテン)を設置すれば問題無いな、とか。それぞれ対処できる問題であれば問題ではなくなります。

 

求める条件を緩めてみる

ここまでいろいろ書いてきましたが、結局その他の条件が合わずそこに住むことはありませんでした。しかし、このように北向きは北向きなりにちゃんと考えられた部屋が存在するということがわかり、とても参考になりました。このことから、物件資料の「窓:北側」だけを見て選択肢から消してしまうのはもったいないということがわかりますね。これだけは譲れ無いということ以外、ちょっと条件を緩めて探してみると、思わぬ部屋との出会いがあるかもしれませんよ。

 

実際に内覧した物件についてはこちら。

もう部屋自体は埋まっていると思いますが、参考までに。

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